FC2ブログ

作られた性などない!

ボーヴォワールの代表作『第二の性』の有名な「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」お人形を与えられ、ヒラヒラの女の子らしいお洋服を着せられ女になることを押し付けられ育てられ、社会によって作り上げられた性だという件(くだり)。
こういう考え方の人がいることを中学生の時に知って、損したという思い、社会の不条理さに腹立たしい思いを抱きました。そんな思いを持った少女は、十数年後に女の子を生んだときに思いました。「この子供を親や社会の押し付けで『女』に育ててはいけない」と。
おもちゃを買うときも「女の子向け」などと対象を特定したようなものは選択肢から外し、男女の別なく遊べるものを、絵本もプリンセス系など対象外、着せるものは…ま、私の好みもちょっとは反映させて中にはピンクのお洋服もありましたけれどね。
TVアニメも女の子向けのようなチャンネルには合わせなないようにしていたのですが、娘も少し成長すると自分でリモコンを操ることを覚え(私の母がそうしたように、子供にテレビをいじらせないようにしておくべきでしたが)自ら女の子向けアニメを選んで見るようになりました。やがて着るものも自分の好みを主張するようになり、とにかくピンク、ピンク、ピンクじゃなきゃイヤ!スカートやワンピースじゃなきゃ着ない!と私が一生懸命遠ざけていたものを好むのです。ためしに出してみたお人形遊びは好まなかったけれど、ウチにあるものを色々な「何か」に見立てておままごと遊びらしきこともやりだすし。どうやら「作られた性」というのは、子供を産み育てたことのないおばさんの仮説、妄想に過ぎないのかも知れないとおぼろげながら感じはじめました。
090208_125343.jpg




そんな感想を持って育てた次女は何も気にしないでかわいいピンクのお洋服ばかり着せ、お人形さんも出してきて、姉の好む女の子向けアニメ見放題、かわいいかわいいの「女」として育てました。
が、見るからに気の強そうな(本当に強い!)そしてそんじょそこらにいないのぐらい頑固さを持った娘です。
090208_125826.jpg




三人目に男の子が生まれました。
私は妹と二人姉妹で、もちろん男の子の生活を知りません。思春期には母親に反抗的だというようなことも聞いていたし、どう育て接していいかわからないということから男の子は産みたくない!とずっと思っていました。妊娠中にエコーで男の子と知ってがっかりしたのは家族の中で私だけ。男の子を育てたくないという気持ちに諦めがつかず、ピンク色のお洋服を用意して生まれるのを待っていました。
でもね、生まれてみたら……ま、その、、、何というか、、、所謂、かわいい。

娘達に「本物のおしっこをするお人形さん」にされながら、私はもはや男の子としてとか女の子としてなどどうでもよく、赤ちゃんのかわいらしさを楽しんで育てていました。そんなある日、ハイハイができるようになった息子が積み木を持って、まるで自動車のおもちゃを動かすようにして「ブーブー」と言いながら遊んでいるのを見つけてしまいました。おもちゃはそのときあった分で十分だと思っていたので、車のおもちゃはもちろんウチにはありませんでした。車がかっこいいというようなことも教えていないし、一体いつそんなことを覚えたのかと飛び上がるほど驚きました。と同時に、ボーヴォワールの「作られた性」というのはあり得ないことだと確信したのでした。
090208_125625.jpg



そしてその二年後に次男が生まれました。もうこれで自分の赤ちゃんは最後だと思うと無条件でかわいく、何でも叶えてあげたい気持ちでした。彼に隷属してもいいとすら…(^_^;;
次男は更に姉達にもかわいがられた影響か、2歳ぐらいまで自分を女の子だと本気で思っていて、大きくなったらお姫様になるというのが夢でした。髪の毛もクルクルのクセっ毛で、少し伸びると縦ロールが揺れて本当にお姫様みたいなヘアスタイルでした。私も彼のその思いに本気で付き合い、本人の気が済むまで女の子扱いをして育てていました。
そんな次男は、今や家族の男どもの中でも一番男気のあるヤツに育ちました。
090208_130150.jpg


さて、ここまで書いて今更ですが、私はボーヴォワールの『第二の性』は全巻を読んでいません。概要を少し知っているのと、あの有名な件(くだり)を拾い読みしただけです。それでボーヴォワールを語るのはとても思慮に欠けることだと思います。それでも敢えて書きました。
子供の友達のママ(ママ友)にボーヴォワールを読んでその思想に傾倒していたこともある人の言葉。「ボーヴォワールの言うことは嘘よね!」彼女も女の子と男の子(一人ずつ)のママです。私と同じものを見て驚いたそうです。そう、下の坊やが教えもしないのにテレビのリモコンを自動車に見立てて遊ぶのを。
男の子は男のたましいを、女の子はおんなのたましいを、それぞれ持って生まれてくるのです。
つまり男は生まれる前から男、女は生まれる前から女なのです。たとえ放っておいたとしても、男は男に育ち、女は女に育ちます。
男女二人ずつ、4人の子供を育ててきてこれは間違えのないことだと確信しています。

これらの神秘を目の当たりにできる幸せを味わえなかったボーヴォワールを気の毒に思うのですが、彼女はそうは思っていないようです。以下、ウィキペディアのボーヴォワールについての記述からの抜粋です。
…アリス・シュヴァルツァーによるインタビュー集『ボーヴォワールは語る-「第二の性」その後』が出版され、その中で「子供を持たなかった事を後悔していないか?」という質問を受けて、ボーヴォワールは「全然!私の知っている親子関係、ことに母娘関係ときたら、それはそれは凄まじいですよ。私はその逆で、そんな関係を持たずに済んで、本当にありがたいわ。」…

もしかしたら彼女自身、凄まじい母娘関係だったのかもしれません。彼女のところでそういう悪い連鎖が断ち切られて良かったのでしょう。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
人間が人間を論じるには限界があるからね…。論じる側の器の大きさでしか表現出来ない。それが出来るとしたら、まさしく創造主たる神の口を持ってしか無理だろうね。
だから、有りとあらゆる哲学・人間学は不毛であり、言葉の遊び…ある意味言葉上手の飯のタネって思っています。
1瓶の酒に勝る哲学書無し…ってね(^o^)

2009/02/08(Sun) 16:28 | URL  | がまくじら #-[ 編集]
お子さん、とっても可愛い♪
モモちゃん、4人もお子さんがいらっしゃったなんてぇ~~~!
凄いですネ~♪^^ お子さんの写真見たら、なんか皆似てますよネ~
とっても可愛い姉妹兄弟さんたちですネ(もう大きいのですか?)

ウチは男の子2人ですが、ブーブーって積木を車代わりにして遊んでます!
まあ、ウチにあるオモチャも殆ど男の子用みたいな感じですが・・・
マクドナルドのキッズメニューで、オモチャが貰えるのありますよね?
あれで、間違って女の子用の人形が入っていた時あったんです!
それ見て5歳の長男が、「ママ、これ女の子のだよ!」って言ってましたけどw
3歳の次男もその人形では遊ばなかったです・・・
でもぬいぐるみなんかは2人とも好きで遊んでますけどネ~
ウチの子供たちはまだ小さいから、私にとって子育ては
まだまだ未知の世界です・・・☆
2009/02/08(Sun) 16:37 | URL  | Cumin #RCSdeZ9s[ 編集]
なるほど☆!!
>>がまくじらさん
ひとりの哲学者の拙い人生経験から、全人類をわかったかのような哲学・人間学を論じるのは偉大な人類に対する冒涜でもあるというわけですね。
なるほどそういう見方もあったかぁ。
何冊かでも哲学書を読んだわけではないので一概にはいえないけれど、ボーヴォワールについて言えば、ヒトのたましいを軽んじて考えているように思いました。

>> 1瓶の酒に勝る哲学書無し…ってね(^o^)
フフフ、がまくじらさんらしくて素敵な結び♪
2009/02/08(Sun) 21:30 | URL  | モ♪モ♪ちゃん #-[ 編集]
こんな時代もありました~
>>くみんさん
久しぶりに見た写真、あれ、みんなこんなに小さかったっけ??
長女は高校3年、以下高1、中2、小6です。

やっぱりくみんさんの坊やちゃんたちも車が好きなのですね!
男の子って教えもしないのにどうしてあんなに車が好きなのでしょうね。
積み木を車代わりには男の子みんなやるんだぁ~
ここにも同じ光景を見たママがいてビックリしました。
ウチは娘達があまり関心を示さなかったので、
お人形さんはいつの間にかなくなっていましたが
息子達はやっぱりぬいぐるみは好きでしたよ。
わりと最近まで二人でぬいぐるみで遊んでいました。
5歳と3歳かぁ。本当にかわいい時期ですよね~v-398
子育て楽しんでくださいね♪♪♪
2009/02/08(Sun) 21:44 | URL  | モ♪モ♪ちゃん #-[ 編集]
くせっ毛のけんちゃんです(^О^〃) 次男の息子さんと友達♪
理容院で刈ってるのに、美容院と言われる(笑

論文感服しました!! 明晰な文体で書かれたすぐれた内容です。


ボーヴォアールが、あのシモーヌ・ヴェイユとちがっていたのは、
シモーヌがすべてを、命さへ投げ出して人間存在の在り方を思索したのとちがって、『女性』の在り方にかぎって考えたからかな。
だから、シモーヌより覚悟の持ち方がちと弱いよな。
モモちゃんはそのへんのところをするどく突いている。
おれ書かなくてよかったよww





2009/02/08(Sun) 23:10 | URL  | 虎旨軒 #-[ 編集]
お子さんたちの写真を何度も見て、
顔がゆるみっぱなしです(^ー^)みなさんとってもカワイイ~!!♪♪♪

うん、初心にかえろうかとおもいます。
このところ評論とか算数ばかりで、一番やりたかった『加治川の水門』や、
『津波』などの文章を書いていませんでした。

記事を書いて『いくつコメントがくるかな・・・』なんて気にしていた自分がいました。
とても、恥ずかしい;;;

 職場の者が数人風邪で欠勤しているので今週はちと仕事します。
では、これから山・・・といっても長岡ですが、行って来ま~す♪(^О^〃)
(20:30分の汽車→実家泊まり→出先の支店→家泊まり→勤務先に帰る)コースです^^



2009/02/09(Mon) 16:40 | URL  | 虎旨軒 #-[ 編集]
>>けんちゃん
この記事を書くにあってボーヴォワールについてググってみたのだけれど、
出自や生い立ちについての記述が見つからないの。
名前の、シモーヌ・リュシ=エルネスティーヌ=マリ=ベルトラン・ド・ボーヴォワール
(長い(-.-;)そして奇しくもシモーヌ!
これを見ると「ド」が入っているので貴族の出身かと思われます。
おそらく貴族の出だという事で話しをすると、
自身の足を使って書くというより、
資料などを調べてそれに解釈、考察を加えた
いわば机上の原理でものを言ったのではないかと推測します。
そこがヴェイユと比べて覚悟の持ちかたが違うと感じさせる理由、
という考え方もできるね。
経験に依って得た知識に勝るものなしで、
ごくありふれた日常生活の中にこそ真理・哲学はあるのかなと思った。



算数ではギャラリーの人になるけれど、
評論は日常と全く掛け離れた事で頭を使って
それがストレス解消にもなって楽しい(^-^)b
私は記事を書くことによって自分の頭の中を整理したり
覚え書きとしての記事だったりするの。
コメント数が気になるのはよ~くわかるわ
ってかみんなそうだと思うしそれで当たり前でしょう。
そんなこんな含めて、お互い純粋に自分に正直に執筆を楽しみましょう!



どこも風邪でお休みの人が多いんだね。
元気に乗り切ろう、お~(^O^)/
2009/02/09(Mon) 22:15 | URL  | モ♪モ♪ちゃん #-[ 編集]
ボーヴォアールの論よかったよ。
実践し体験したことに基づいているから力があった。
読者のそれまでの考え方を変え、かたくなな思い込みを変えた。
論述とはそうでなければならない。
とても上手にまとめているから、読んでいて気持ち良かったよ。

そうか、コメント来るかって、みんな気にしてるものなのか…
あ、そうだ、メタルどんぐり・ら さんとこでピンクのタンポポが咲いてるよ。

こちらは曇り、でも8度あって、あたたかいよ^^

風邪引くなよ~
2009/02/10(Tue) 10:40 | URL  | 虎旨軒 #-[ 編集]
なるほど・・・・
どんな高名な研究家や評論家の論評よりも、実体験された方の体験談の方が信憑性があること、あらためて実感いたしました!!

私自身も子を持つ親ですが、女の子のことは全く分からないもので、モモちゃんの記事を読んで、ますます「なるほど!」でした^^

ウチの息子がつい最近まで鉄道が好きだったのは、そのように私が仕向けたではなく、自然にそうなったんです^^
まだ言葉がまともに話せないときから、目の前を電車が通り過ぎれば「でんしゃ、でんしゃ!」と、よく興奮しながら叫んでいたものです・・・懐かしいです^^

それにしても、かわいいですね~♪
今ではすっかり大きくなられて・・・
ウチも、あっという間なんだろうな^^;
2009/02/10(Tue) 13:44 | URL  | 急行アルプス11号(´_`;) #-[ 編集]
ありがとう~^○^
>>けんちゃん
そんなふうに言っていただけると、文章を書くのがもっと楽しくなってくる~v-441
中学校のとき、書いた作文をみんなの前で先生にけなされたことによる
作文嫌いのトラウマが消えていくよ。

ピンクのたんぽぽ、後で見に行ってみる~♪
暖かかったり寒かったり。でももうすぐ春だね~v-252
ワクワク待つ今ごろの時期っていいものだ!と思うこの頃。
あ、今年は暖冬だからそんな余裕しゃくしゃくな気分なのかな。
元気だもん!!って言っていたけれど、けんちゃんこそ風邪ひかないようにね!
2009/02/11(Wed) 19:10 | URL  | モ♪モ♪ちゃん #-[ 編集]
そんな大それたものでもありませんが(^_^;;
>>アルプスさん
子供って本当に不思議ですよね!
こちらが教えたり仕向けたりしないのに知っていたり、自分の好みをはっきり持っている。

やっといくつかの単語を話せるようになった坊やちゃんが大好きで「でんしゃ、でんしゃ!」と
一生懸命叫んでいる光景を想像したら、あまりのかわいらしさにキュ~ンv-343ときました。
あっという間に大きくなっちゃうから、ひとつひとつのことがとても貴重ですよね。
と、過ぎて思うv-393
2009/02/11(Wed) 19:22 | URL  | モ♪モ♪ちゃん #-[ 編集]
風邪引いて2,3日でも休みたいくらいだよ^^
だれかうつしてくれ~!(^^)! ←バカが引かない実証者(笑

けんちゃんも作文苦手で、下手だった~~

でも、jほんとは、上手に書く必要がないって、あとで知った。

三島由紀夫は、村上一郎(小説家、評論家)について、
『村上一郎氏の技巧は拙劣をきわめている、
だが、人はまごころがなけrばこれほど下手に小説を書くことはできない。
本当は命がけでなければ言えないことを、小説で言おうとしている』

これ、けんちゃんの座右の銘なんだ。だからうまく書けない(^_^)v
といって、三島由紀夫にほめられるでもないけど(笑

ちなみに村上一郎は、三島由紀夫の後を追って自害している。
つよく心が通じ合っていたんだね。







2009/02/11(Wed) 21:23 | URL  | 虎旨軒 #-[ 編集]
Oh~!!
>>けんちゃん
ワンシーズンに1回ぐらいはひこうよ、風邪v-400
健康ヲタの祖母が言っていたけれど、季節の変わり目にひく風邪は
次の季節のために細胞が入れ替わるきっかけになるから
良いことなんですって。
そういう私もちゃんと風邪ひかないなぁv-15←バカ仲間だぞ

三島由紀夫のその言葉、わかる気がする。
本気で書いた文章はその巧拙を超えて心に響くものね!
「言葉巧みに」とも言うように巧い言葉は騙す手段、
或いは心がこもっていないようなニュアンスすら感じたりして。
でもでも、やっぱり何でも上手にこなした~いv-219


> 風邪引いて2,3日でも休みたいくらいだよ^^
> だれかうつしてくれ~!(^^)! ←バカが引かない実証者(笑
>
> けんちゃんも作文苦手で、下手だった~~
>
> でも、jほんとは、上手に書く必要がないって、あとで知った。
>
> 三島由紀夫は、村上一郎(小説家、評論家)について、
> 『村上一郎氏の技巧は拙劣をきわめている、
> だが、人はまごころがなけrばこれほど下手に小説を書くことはできない。
> 本当は命がけでなければ言えないことを、小説で言おうとしている』
>
> これ、けんちゃんの座右の銘なんだ。だからうまく書けない(^_^)v
> といって、三島由紀夫にほめられるでもないけど(笑
>
> ちなみに村上一郎は、三島由紀夫の後を追って自害している。
> つよく心が通じ合っていたんだね。
2009/02/13(Fri) 10:13 | URL  | モ♪モ♪ちゃん #-[ 編集]
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。